琉球漆器

ハイサイ。今日は琉球漆器について色々投稿させて頂きます。

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本土の方にはあまり知られていないのか、沖縄にも漆器あるんだね~と。僕の家にも昔からお盆がありいつも祖母が使っていました。清明祭(しーみー)のお供えの時に使う重箱も昔の琉球漆器で今では手に入らない骨董品になっていると思います。沖縄の人なら必ずと言っていいほどお祝いのお返しに頂いたと思います。しかし最近ではどこに行ってもあまり漆器が見られないと思っていました。私共MIYABIで、いずれ高級ちんすこうとさんぴん茶をセット(500円ぐらい)にしてお客様に出せたらいいな~なんて考えていたんです。ちんすこうを盛るにはやっぱり漆器が映える。という事で糸満、豊見城に工場を持つ株式会社 琉球漆器さんから漆器を扱わせて頂く事となりました。色々と歴史も拝見させて頂きましたがまだまだ勉強不足。これから、琉球漆器の歴史や技法等について、ほんの少しですが、ご説明させて頂きます。

沖縄に漆器が伝わるのは14世紀頃、中国から伝わり15世紀から16世紀ごろから盛んに作られるようになったそうです。16世紀にはすでに中国の技術をはるかに凌駕し高度な技術などを施し、伝えたはずの中国やその他の諸国の貢物として貿易には欠かせない贈り物や献上品になっていました。

器には沖縄県の県花デイゴや シタマキ(エゴノキ)センダンと呼ばれる木材が多く使われており乾燥後、木の収縮や亀裂などが少ないのが特徴です。これらのたくさんの素材に恵まれていて漆の乾燥に欠かせない湿度や気温などにも適した琉球だからこそ技術や技法が花開いたんではないでしょうか?特に琉球漆器で開花した加飾法の一つ「堆錦」(ついきん)という技法ですが琉球漆器でしか見られない立体感のある装飾です。漆と顔料を混ぜた堆錦もちと言われる材料を薄く延ばし模様を型どり器に張り付け乾燥させてます。漆が重なっている為、立体感が生まれ高級感を引き立たせてくれます。

IMG_0281堆錦(手鏡)

(螺鈿)薄く摺り上げた夜光貝やあわび貝に模様を描きそれをもめん針などで切り抜き器物の表面に張り付け、漆を塗り貝面の漆を小刀で剥ぎ取り彫刻してしあげます。貝特有の自然の色を巧みに配色しているのが特徴です。琉球漆器の螺鈿の特徴は張り付ける貝

(蒔絵)蒔絵には、高蒔絵、平蒔絵、漆絵などがあり素材は純金粉、銀粉、金箔、顔料などが使われ、それぞれの方法で描かれています。

(沈金)器物に沈金刀等で彫模様を施しそこに漆を摺り込み油紙などで模様以外の部分の漆を拭き取り金箔、純金粉、顔料などを摺り込み仕上げます。

琉球の漆器上から堆錦、蒔絵、螺鈿、沈金

こうして脈々と技術が受け継がれいく事はとても素晴らしい事ですが最近では、受け継ぐ人が少なく職人さんも減ってきています。少しでも沖縄の文化を残していく事に貢献できれば幸いです。これから徐々に商品も掲載できるようがんばります。